ラムジェット、奇数枠でも前向き姿勢 “発馬対策”がカギ

チャンピオンズカップに出走予定のラムジェットが、確定した枠順で“奇数枠”を引いたことにより、再び発馬の安定性が課題として浮上している。これまでのレースでもスタートでわずかに遅れる場面が散見され、陣営としてはその改善が最大の焦点と言える。今回の枠順決定を受け、チームは改めて発馬に向けた細かな調整メニューを組み直しており、ゲート内での落ち着かせ方や反応の出し方など、具体的な対策を積み上げている段階だ。

関係者は「奇数枠そのものは想定の範囲内だが、過去の課題が繰り返されないよう、できる限りの準備をしたい」と慎重な姿勢を崩していない。一方で、近走内容を振り返ると、スタートさえ決まれば上位争いできる力があることは既に証明済みであり、特に中盤から終盤にかけての持久力とスピード持続性は世代トップクラスとの声もある。

追い切り内容も安定しており、調教師は「スタートが決まればレース全体が楽になる。勝負どころまで余裕を持って運べるはず」と語っている。奇数枠をどう乗り越えるか、そして本番でどのような戦術を取るかが明暗を分けるポイントになりそうだ。

復権を目指すラムジェットにとって、今回の一戦はキャリアのターニングポイントとなる可能性を秘めている。