タブーの代償――大井・市村誠調教師に戒告処分 信用失墜で15日間出場停止へ

大井競馬場のベテラン調教師・市村誠氏(52歳)は、オンラインカジノへの関与を理由に「賭博罪」で罰金刑を受け、競馬界から重い処分を下された。

東京都心の主要ダート競走を取り仕切るTCK特別区競馬組合は6月27日、市村調教師に対し「戒告処分」と「15日間の出場停止」を言い渡した。処分は同月30日から開始され、7月16日まで適用されます(休催日は除外)。この決定は発表直後から大きな波紋を呼び、組合は厳格な姿勢を示している。

執務委員長の桑野俊郎氏は声明で、「競馬界の信頼を著しく逸失する行動を取ったことを重く受け止め、関係者・ファンの皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪。調教師としての社会的責任が厳しく問われる中での処分となった。

今回の問題では、法的責任に加え、競馬界のイメージダウンやファンの不信が懸念される。これを受け、TCKでは内部ルールの見直しや調教師への倫理教育の強化が検討されている。