【チャンピオンズC展望】新星ナルカミ、破竹の勢いで古馬の壁を砕くか 「三度目の正直」を誓うウィルソンテソーロとの新旧対決が激化

いよいよ今週末、12月7日に中京競馬場で開催されるダート界の頂上決戦「チャンピオンズカップ(G1)」。その共同会見や追い切りの模様が2日朝に報じられ、今年のダート王決定戦は「世代闘争」の様相を呈してきました。

最大の注目株は、なんといっても3歳世代の旗手ナルカミです。デビューからわずか6戦で5勝を挙げ、底を見せないまま一気にG1の舞台へと駆け上がってきました。管理する田中博康調教師は「これまでのレースでも課題をクリアしてきた。自分のリズムで走ることさえできれば、古馬相手でも通用する」と自信をのぞかせています。未知の魅力を秘めた若武者が、歴戦の猛者たちをねじ伏せるのか、その走りに熱い視線が注がれています。

一方で、迎え撃つ古馬勢の筆頭はウィルソンテソーロです。2023年、2024年と同レースで悔しい2年連続の2着。あと一歩のところで涙を飲んできた悲運の実力馬が、今年こそはと「三度目の正直」による悲願のタイトル奪取を虎視眈々と狙っています。前走こそ特殊な馬場に泣きましたが、得意の中京コースに戻れば話は別。陣営も万全の仕上げを強調しています。 さらに、復調気配を見せる同世代のライバル・ラムジェットも不気味な存在感を放っており、勢いの若駒か、意地の古馬か。今年のチャンピオンズカップは、例年以上に熱い火花が散る一戦となりそうです。