ヴィクトリアマイルはエンブロイダリー完勝 “現役最強牝馬”論まで浮上
東京競馬場で行われたヴィクトリアマイルは、1番人気エンブロイダリーが危なげない内容で快勝し、GⅠ3勝目を挙げた。春の牝馬マイル王決定戦は、最後の直線で完全に“独壇場”となった。
レースは平均ペースで進行。好スタートを決めたエンブロイダリーは、中団前寄りの絶好位で折り合いに専念した。直線では外へ持ち出されると、残り300メートル付近から一気に加速。ルメール騎手が本格的に追い始める前から馬自身が反応しており、坂を上がった段階で勝負ありという内容だった。
2着には昨年オークス馬カムニャックが入ったものの、着差は1馬身1/4。最後まで詰まる気配はなく、エンブロイダリーの総合力が際立つレースとなった。阪神牝馬ステークスでは逃げ切り、今回は差す形で完勝したことで、“展開不問型”としての評価も急上昇している。
昨年の香港マイルでは大敗を喫していたが、その後は肉体面と精神面の両方で成長。陣営も「完成の域へ近づいている」と手応えを口にしており、今後は国内だけでなく海外GⅠ挑戦も視野に入ってきた。
ヴィクトリアマイルは毎年、“能力比較だけでは決まらないGⅠ”と言われるレース。
しかし今年は、その難解な舞台でエンブロイダリーが圧倒的な競馬を見せたことで、「現役最強牝馬」という声まで現実味を帯び始めている。

