歴史的快挙!紅一点のホーエリートが3600mのマラソンレースを制圧、39年ぶりの牝馬V
「スタミナ自慢の猛者たち」が集う国内最長距離重賞、ステイヤーズステークス(G2・中山芝3600m)が昨日行われ、歴史の扉が開かれました。 並み居る牡馬をねじ伏せ、先頭でゴール板を駆け抜けたのは、紅一点の参戦となったホーエリート(牝4)。 牝馬による同レース制覇は、1986年のシーナンレディー以来、実に39年ぶりとなる快挙であり、中山競馬場はどよめきと歓声に包まれました。
レースは長丁場特有のゆったりとした流れで進みましたが、ホーエリートは中団のインコースでじっと脚を溜める冷静な立ち回り。勝負どころの2周目3コーナーから徐々に進出を開始すると、直線ではタフな馬場をものともせず、力強い末脚で抜け出しました。 鞍上は「牝馬には過酷な条件と言われるが、この馬の無尽蔵のスタミナを信じていた。歴史を変えることができて光栄だ」とパートナーを絶賛。 2着には後方から追い込んだマイネルカンパーナ、3着にはベテランのクロミナンスが入線しました。
かつては「長距離は牡馬の世界」という常識がありましたが、近年の牝馬のレベル向上を象徴するかのような勝利。春の天皇賞など、さらなる長距離G1への挑戦も視野に入る、価値ある一勝となりました。

