空馬で「幻の先頭ゴール」アドマイヤテラ、次走はまさかの有馬記念へ 落馬の戸崎騎手も軽傷、年末グランプリで人馬のリベンジ誓う

ジャパンカップのスタート直後、まさかの落馬で競走中止となったアドマイヤテラ。しかし、騎手を乗せていない「空馬」となった同馬は、そのまま馬群の外々を回り続け、なんと最後の直線でも鋭く伸びて「先頭」でゴール板を駆け抜けるという珍事を巻き起こしました。

この「幻の激走」による疲労が心配されましたが、レース後の精密検査の結果、馬体に大きな異常や故障は見当たらないことが判明。これを受け、管理する友道調教師は「ファン投票での後押しをお願いしたい」と述べ、次走の目標を年末のグランプリ・有馬記念に定めることを正式に発表しました。

また、スタート直後に放り出される形となった戸崎圭太騎手についても、検査の結果、骨折などの重傷には至っていないことが確認されました。「レース当日まで治療とリハビリに専念し、万全の状態で挑む」とコメントしており、今週末の復帰に向けて意欲を見せています。予期せぬアクシデントで涙を飲んだ人馬が、中山の舞台でドラマチックな復活劇を見せるのか、年末の大きな見どころとなりそうです。