ジャパンカップ直前 マスカレードボールが前日1番人気も混戦は解消されず
東京競馬場で明日開催されるジャパンカップ(GI、芝2400m)に向けて、前日最終オッズが公開され、マスカレードボールが単勝2.9倍で1番人気となった。
ただし、人気上位には実力馬が多数並び、今年は例年以上に“主役不在”の混戦模様が続いている。
マスカレードボールは国内外の重賞戦線で安定した走りを見せ、総合力と完成度の高さが評価されている。東京芝2400mへの適性、展開に左右されにくい安定感もファンから信頼される理由だ。
しかし、その後ろには単勝10倍以内に複数頭が並んでおり、オッズは“誰が勝ってもおかしくない”状況。
トップホース同士の実力差が非常に僅差であることを示している。
さらに注目を集めているのは、3歳馬クロワデュノールの動向だ。前日、無事に東京競馬場入りした陣営は「仕上がりは良い。あとは騎手の判断に任せるだけ」と自信を見せており、世代交代を期待するファンからも注目が集まっている。
特に今年は、逃げ・先行馬の構成に加え、中団からの差し脚質の馬が多数というバランスの良いメンバー構成で、展開予測が難しい。
瞬発力勝負になるのか、スタミナ比べになるのかはペースによって大きく左右され、どの陣営も“主導権を握る馬”の存在を警戒している。
ジャパンカップは毎年ドラマを生むが、今年は例年以上に混戦で、馬券戦略の幅が広がる一戦となりそうだ。

