マスカレードボール、天皇賞(秋)で世代交代を告げる圧巻の差し切りV

マスカレードボール、天皇賞(秋)で世代交代を告げる圧巻の差し切りV

11月2日(日)、東京競馬場で行われた第172回天皇賞(秋)(芝2000m)は、3歳牡馬マスカレードボールが見事な末脚を披露し、GⅠ初制覇を果たした。

レースは序盤からスローな展開。先行各馬がペースを握る中、マスカレードボールは中団外目でじっくりと折り合いをつける。直線に入ると迷いなく外に持ち出し、豪快にスパート。残り200mで一気に先頭を捕らえ、そのまま押し切ってゴールを駆け抜けた。

勝ちタイムは1分58秒6。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は「馬の成長を感じた。直線で反応が素晴らしかった」と振り返った。調教師も「春から大きく成長しており、古馬相手にも通用する力を証明してくれた」と手応え十分の様子を見せた。

3歳馬が古馬混合の天皇賞を制するのは近年でも珍しく、この勝利は新世代の台頭を強く印象づけるものとなった。今後はジャパンカップ、もしくは有馬記念への参戦が有力視されており、秋の主役として注目が集まる。